四国四県(香川・徳島・愛媛・高知)の医院・クリニック開業

1. 開業を決意されたきっかけは？

もともと40代の頃から漠然と将来の開業のことは考えていて、開業するならこの辺りで、というイメージも持っていました。色んな業者さんからも提案がありました。ただ年齢のこともあり思い悩んでいた時期に、ちょうど担当者さんとの出会いがあり、自分と担当者のお互いが持っている開業イメージ（場所も含め）がぴったり合ったため、開業を決断するに至りました。

2. 開業を決意されて、最初に行動したことは？

まずは数字が成り立たないと始まらないので、担当者さんが作成してくれた事業計画書をもとに、投資額や患者数のすり合わせを何度も行いました。脳神経外科ですので一日に診ることのできる患者数はどうしても限界があります。その患者数をもとに適正な投資額を考えて、納得のいく事業計画書に仕上げました。

3. ご相談いただいたのはどういう経緯で？

誰かからの紹介という訳でもなく、担当者の方から面会のアポ取りがあり、勤務先の病院でお会いしました。同じ高校の先輩という関係で頼っていただいたようですが、初対面でいきなり「開業しませんか？」との話だったので、正直面食らった記憶があります。しかし今から思えば、奇跡的な縁だったのかも知れません。

4. コンサルタント面談して頂いて、どんな印象をもちました？

担当者さんはコンサルタントになる前は銀行員でしたので、医療業界での経験年数は当時まだ浅かったようです。しかしながらその分、事業計画や不動産分野の知識はしっかりしており、お互いが足りない部分を補完し合えるような感じでした。作成してくれる資料もきれいで解りやすかったですし、安心してお手伝いをお任せできるという印象を持ちました。

5. 開業に関してはもともとイメージがありましたか

医師になった当初は、開業はeasyというイメージでした。しかし、年月が経ち医療情勢が変化するにつれ、脳外科としての開業は非常にきびしいと悟りました。経営として成り立っていかないといけないので、市場調査が特に大切だろうという漠然とした思いはありました。

6. 物件が決まって、開業に向けて一緒に進めさせていただいたわけですが、コンサルタントの仕事ぶりはいかがでした？

私が選んだ開業場所は農地で建築に関してはさまざまな法規制があり、まずはこれをクリアする必要がありました。通常は不動産業者や行政書士に依頼するようなことでも、担当者さんがご自身で対応してくれる部分が多かったので、コスト的にも大変助かりました。また、建築開始後の各業者との打合せ等も、私は診察のためなかなか対応できないことが多いので、スケジュール管理や業者折衝など、多岐にわたり私の「分身」として動いてくれました。

7. 先生が開業に向けてこだわった部分はどこでしたか？

10年、20年とここで診察をしていく訳ですから、患者さんとスタッフの動線をどう考えるかに苦心しました。担当者さんの方で基本のレイアウト案を考えてもらい、それを何度か修正する形で最終的には落ち着きました。患者さんにとって最短移動距離で済み、スタッフさんも各室を動きやすい動線になったと思います。

8. 内装にも相当こだわられたと思いますが、イメージ通りのクリニックが作れました？

あまり華美にならず、ホワイトを基調にした清潔感のある内装に仕上がったと思います。

9. 実際に開業してみて、今どうですか？

開業前に内覧会を開催したのですが、当日は300人超の方々にご来場いただき大盛況でした。もともとこの辺りは脳神経外科と言えば大病院しかありませんでしたので、そうした部分での期待値が高かったのだろうと思います。開業してもうすぐ5年経ちますが、当初計画以上の患者さんにお越しいただいており、おかげさまで忙しい毎日を送っております。

10. これから開業される先生にメッセージをお願いします。

首都圏を除く地方では現在人口が大きく減少しており、特に若手医師からは医院経営は敬遠される傾向にあると思います。しかしながら地域によっては一定の医療需要はあり、無理のない事業計画を立案することによって金融機関の協力も得られ、地域に根差した医院経営を行っていくことは今後も十分可能です。開業を他人事でなく自分事と思ってくれるコンサルタントと出会うことが、非常に大切かと思います。

11. 最後に先生の今後の目標を教えてください。

当院では診療所クラスではまだ珍しい、1.5テスラのＭＲＩとヘリカルＣＴの両方を兼ね備え、エビデンスに基づく診察に重きを置いています。また私自身も現在でもopeに携わり、年数回は福島孝徳先生の執刀のお手伝いをさせていただくなど、最新医療技術の習得に努めています。これからも「現役の脳外科医」として地域の皆さまの健康増進に寄与していきたいと考えております。